こんにちは、総合リフォームの松美装です。賃貸アパートの経営において、入居者様が退去された後の原状回復工事は、物件の魅力を維持し、次の成約を勝ち取るための極めて重要なプロセスです。特にお部屋の印象を大きく左右するのが、視覚的な面積が広い床のコンディションです。クッションフロアは、その名の通り弾力性に優れ、耐水性やメンテナンス性の高さから多くの賃貸物件で採用されていますが、一方で下地の状態を敏感に表面に反映してしまうという特性も持っています。表面のシートを新しくするだけでは解決できない根深い問題が、実は床下の土台に隠されていることが少なくありません。
今回は、町田市の賃貸アパートにおいて実施した、クッションフロアの全面張り替え工事の様子をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。当初は既存の床材の上に新しいシートを重ねて貼る上貼り工法も検討されましたが、現地を詳細に調査した結果、下地の木材そのものに深刻な傷みが及んでいることが判明いたしました。そこで、私たちは安易な上貼りを避け、既存のシートをすべて剥がした上で、合板による下地の造り直しから着手するという、耐久性を最優先した施工を選択いたしました。目に見えない土台からどのように住まいの機能を回復させていったのか、その緻密な工程を徹底的に深く掘り下げて解説してまいります。
施工前 下地の傷みによって現れた床の劣化と判断
まずは今回、張り替えのご依頼をいただいた施工前の床の状態を確認していきましょう。表面のクッションフロアは長年の使用によって、汚れや変色が目立つ状態でした。

全体的に使用感が強く、クッションフロアの表面が摩耗して光沢を失っています。

よく見るとシートの継ぎ目から下地の湿気が入り込み、一部が浮き上がっているのがわかります。
写真をご覧いただくと、表面の汚れだけでなく、床そのものにわずかな歪みが生じているのが見て取れます。技術者が実際に床の上を歩いて確認したところ、特定の箇所で柔らかい感触があり、下地の木材が腐食している可能性が極めて高いと判断いたしました。このような状態のまま上貼り施工を行っても、新しいシートがすぐに浮き上がってしまったり、歩くたびに床が鳴る異音の原因になったりいたします。既存床材の上貼り施工も可能ですが、下地が傷んでいた為、今回は既存のクッションフロアを剥がしての施工を決断いたしました。原状回復において最も大切なのは、単に見た目を整えるだけでなく、次の入居者様が長く安心して暮らせる品質を確保することです。

既存のシートをすべて剥がしました。露出した下地のコンパネには、湿気によるシミや劣化が確認されました。
合板補強によるフラットで強固な床下地の再構築
シートを剥がして露出した古い下地は、そのままでは新しいクッションフロアを支えることができません。このままでの施工では、クッションフロア施工後に凸凹が出てしまうため、補強も兼ねて合板を貼って下地を造りなおします。

新しい合板を既存の床の上に隙間なく敷き詰めていきます。これが新しい床の背骨となります。
合板による補強は、床の強度を高めるだけでなく、お部屋全体の水平を整えるという非常に重要な役割を持っています。厚みのある構造用合板を、既存の根太という梁の部分にしっかりとビスで固定していくことで、お車の重量にも耐えうるほどの安定した平面が復活いたします。この工程を丁寧に行うことで、将来的な床のきしみや沈み込みを未然に防ぐことができます。賃貸物件においては、このような見えない場所での徹底した補強が、後の修繕コストを抑える賢明な投資となります。職人は、壁との間にわずかな隙間も作らないよう、一枚一枚を現場の形状に合わせて精密にカットして張り込んでいきました。
なぜ下地の凸凹を徹底的に排除すべきなのか
クッションフロアは非常に柔軟な素材であるため、下地にわずか一ミリの段差や、ネジの頭のわずかな浮きがあるだけで、施工から数ヶ月後にはそれが表面にクッキリと浮かび上がってしまいます。特に照明の光が斜めに差し込むと、その影が強調され、非常に古びた印象を入居者様に与えてしまいます。また、段差がある場所は歩行時の摩擦が集中するため、シートの表面がそこから破れやすくなるという実害も伴います。平面を極限まで追求することこそが、クッションフロアの美しさと寿命を最大限に引き出す極意と言えます。
精密なパテ処理による境界線の消失と表面調整
合板を張り終えた後、さらに仕上がりの精度を高めるために欠かせないのがパテ処理です。素材の繋ぎ目をなくし、一枚の鏡のような床面を目指します。

お部屋の隅や合板の繋目をパテ処理して整えます。段差を完全に解消するための繊細な作業です。
合板同士の継ぎ目や、壁際のわずかな隙間に、特殊な速乾性パテを塗り込んでいきます。パテが乾燥した後にサンドペーパーで丁寧に研磨し、段差をゼロに近づけます。この作業を怠ると、新しいクッションフロアを張った際に、合板のラインが透けて見えてしまうという失敗を招きます。お部屋の隅々まで目を光らせ、指先で感触を確認しながら平滑な面を作り上げる作業には、長年の経験に裏打ちされた集中力が求められます。完璧な下地が整って初めて、新しいクッションフロアを迎える準備が整うのです。
施工完了 清潔感溢れる新しいクッションフロアの輝き
下地調整がすべて完了し、いよいよ新しいクッションフロアを敷き込み、専用の強力な接着剤で密着させました。劇的な変化を遂げたお部屋をご覧ください。

新しいクッションフロアを貼り終え、完了いたしました。どこを修理したのか全くわからないほど美しい平面が広がっています。
ついに完成いたしました。新しいクッションフロアは、清潔感のある明るい木目調のデザインを採用し、お部屋全体がパッと明るく、広く感じられるようになりました。下地から造りなおしたことで、歩いた時の安定感も格段に向上しており、以前のような不快な沈み込みや異音は一切ありません。壁際やドアの枠周りのカットも一分の狂いもなく精密に行われており、隅々まで高い品質が維持されています。これで、新しい入居者様にも自信を持ってご紹介できる素晴らしいお部屋へと生まれ変わりました。オーナー様からも、下地からの丁寧な対応に大変嬉しいお喜びの声をいただくことができました。
賃貸経営を支えるトータルな原状回復のご提案
時期的に多くの原状回復工事のご依頼を頂いております。入居率を高めるためには、今回のような床の修繕だけでなく、水回り設備の交換や、ライフスタイルの変化に合わせた間取りの変更等、多角的なリフォームの視点が必要となります。私たちは、単に古くなったものを新しくするだけでなく、建物の構造を熟知した上で、最もコストパフォーマンスが高く、かつ長期的に価値を維持できる施工プランをご提案させていただきます。
床のきしみが気になる、クッションフロアの汚れが落ちない、あるいは次の入居者を惹きつける魅力的なお部屋にしたいなど、どのような些細なことでも構いません。どうぞお気軽に私たち松美装までご相談ください。現地への無料訪問調査にて、下地の状況から設備の劣化具合までを正確に診断し、誠実な施工をお約束いたします。皆様の大切な資産である物件を、最高な状態で維持するお手伝いをさせていただきます。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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