こんにちは総合リフォームの松美装です。私たちが毎日生活を送る住まいの中で部屋と部屋を繋ぐ室内ドアや収納の扉などの建具は空間の印象を決定づける非常に重要なインテリアの一部です。建具は面積が大きいためその色やデザインが変わるだけでお部屋全体の雰囲気が劇的に変化します。しかし建具は毎日ご家族が手で触れて開け閉めを繰り返すためドアノブの周辺に手垢などの汚れが蓄積しやすく足元は掃除機がぶつかったりペットが引っ掻いたりして長年の間に無数の傷や表面の剥がれが生じてしまいます。
傷んで古くさくなってしまったドアを綺麗にする場合ドアそのものを新品に交換するという方法が最初に思い浮かぶかもしれません。しかしドアを枠ごと交換するとなると大掛かりな解体工事や周囲の壁紙の張り替えが必要となり費用も工期も大幅にかさんでしまいます。そこで現在最も合理的で人気を集めているのが既存のドアをそのまま活かし表面に耐久性の高い専用の化粧シートを張り付けるという建具のシート張りリフォームです。今回は傷が気になっていた木目調のドアにサンゲツのリアテックという高品質な化粧フィルムを施工して全く異なる洗練されたデザインへと生まれ変わらせた事例をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。
建具の表面を覆う高品質な粘着剤付化粧フィルムとは
建具や家具の表面に張り付ける化粧シートとして建築業界で最も有名なのがスリーエム社が製造しているダイノックシートという製品と今回使用するサンゲツ社が製造しているリアテックという製品です。これらは一般的な壁紙とは全く異なる塩化ビニル樹脂で作られた非常に分厚くて丈夫な粘着剤付きの化粧フィルムです。
化粧フィルムの圧倒的な耐久性と豊富なデザイン
ダイノックやリアテックといった化粧フィルムは表面の強度が極めて高く傷がつきにくいという素晴らしい特徴を持っています。水分にも強いため水拭きで簡単にお手入れをすることができホテルや商業施設のエレベーターの扉など非常に過酷な環境でも広く使用されている信頼性の高い建築資材です。用途に応じた種類が多種多様に揃っており温かみのあるリアルな木目調だけでなく金属のような質感を持つメタリック調や大理石を模した石目調そしてシックな単色のカラーなど数え切れないほどのバリエーションが存在します。お客様のお部屋のインテリアや好みに合わせて自由自在にデザインをお選びいただくことができるのが最大の魅力です。
傷と色あせが目立つ施工前の木目調ドアとデザインの変更
まずは今回シート張りのご依頼をいただいた既存のドアの施工前の状態を確認していきましょう。

長年の使用によって表面に傷や色あせが生じているごく一般的な木目調の室内ドアです。
写真をご覧いただくと既存の扉は少し明るい色合いの木目調のデザインでした。長年の使用によって表面のシートが経年劣化で少しずつ色あせや剥がれを起こしておりお部屋全体に少し古い印象を与えてしまう状態でした。お客様にご相談いただいた際せっかく張り替えるのであれば今までとは全く違う雰囲気にしてみたいという強いご要望をいただきました。建具のシート張りはただ傷を隠して綺麗にするだけでなくお部屋のインテリアテイストを根本から変えることができるという素晴らしい楽しみがあります。今回はこれまでの明るい木目調から一転してシックで落ち着いた暗めのトーンのシートをお選びいただき作業を開始することとなりました。
施工の裏側 金物の脱着とプライマーによる完璧な下地処理
シートを美しく長持ちするように張り付けるためには事前の下地処理がすべての結果を決定づけます。職人はこの見えない準備作業に多くの時間を費やします。

ドアノブなどの付属の金物をすべて取り外し専用のプライマーを塗布して下地を整えています。
まずドアに取り付けられているドアノブや蝶番などの付属の金物をすべてドライバーで丁寧に取り外します。これらの金物をつけたままでシートを張りカッターで周りを切り抜くような手抜き工事をすると後から必ずその隙間に物が引っかかりシートが破れたり剥がれたりしてしまいます。金物を外した後はドアの表面を綺麗に拭き上げ長年染み付いた手垢の油分やホコリなどの汚れを完全に除去します。少しでも油分が残っていると接着力が著しく低下してしまうからです。
そしてここからが経験豊富な職人の技術が光る最も重要な工程です。ドアの表面全体と特に剥がれやすい四隅の端の部分に対して専用のプライマーと呼ばれる強力な接着剤の働きをする下塗り材を刷毛で丁寧に塗布していきます。塩化ビニル製のシートは周囲の温度変化によって時間が経つとわずかに縮む性質があるためこのプライマーを塗らずに直接シートを張ってしまうと数ヶ月後には端の方からペラペラと浮き上がってきてしまいます。プライマーを適切に塗布ししっかりと乾燥させることでシートの粘着成分とドアの表面が化学的に結合し長期間経過しても絶対に剥がれない強靭な耐久性を生み出すことができるのです。
作業中 空気を完全に押し出すスキージーの技術と小口の巻き込み
下地処理が完了したらいよいよリアテックシートをドアの寸法に合わせて少し大きめにカットし慎重に張り付けていく工程に入ります。

スキージーという専用のヘラを使って空気を抜きながら慎重にシートを張り進めています。

ドアの側面である小口の部分にシートを巻き込み角をしっかりと立てて密着させています。
シートの裏側には強力な粘着剤がついているため一度張り付くと簡単に剥がしてやり直すことはできません。職人は専用のスキージーと呼ばれるプラスチック製のヘラを使ってシートの中心から外側に向かって空気を完全に押し出しながら少しずつ慎重に張り進めていきます。この時シートとドアの間に空気が残ってしまうと表面が気泡のようにプクッと膨れ上がり非常に見栄えが悪くなってしまいます。またシートを強い力で引っ張りすぎるとデザインの柄が歪んだり後からビニールが縮んで剥がれたりする原因となるため素材の特性を熟知した職人の絶妙な力加減と手先の感覚が要求される非常に難易度の高い作業となります。
シートを表面に張り終えた後さらに高度な技術が必要となるのがドアの側面である小口と呼ばれる部分への巻き込み作業です。今回お選びいただいたデザインをより美しく見せ本物の木製ドアのような質感を出すためにシートをドアの表面だけでなく側面の小口までぐるりと巻き込んで仕上げる手法を採用いたしました。この巻き込み作業を行う際シートを張りながら完全に空気を抜きしっかりと小口の角を立てて折り曲げないとそこからシートが浮いてきてしまう最大の原因となります。ドライヤーのような専用のヒートガンを使ってシートに熱を加え適度に柔らかくしてからドアの角の形状に合わせて指先でピタリと密着させていきます。写真をご覧いただくとまるで最初からそのような色のドアであったかのように綺麗に角が出ており浮きやシワが一切ない完璧な仕上がりになっていることがお分かりいただけるかと思います。
シックなデザインへと生まれ変わった施工後の室内ドア
すべてのシート張り作業が完了し余分なシートの端をカッターで精密に切り落とした後最初に取り外しておいたドアノブや金物を元の位置にしっかりと取り付け直してすべての工程が完了いたしました。見違えるように美しく生まれ変わった室内ドアをご覧ください。

ドアノブを復旧して完成です。シックで落ち着いた色合いのモダンな扉へと劇的な変化を遂げました。
以前の少し色あせた木目調の扉から一転して深みのあるシックな色合いの洗練されたデザインのドアへと見事な変化を遂げました。リアテックシートの表面には本物の素材のような微細な質感が施されているため光の反射具合によって非常に高級感のある表情を見せてくれます。ただ一つのドアのシートを張り替えただけにもかかわらず玄関から続く廊下やお部屋の雰囲気全体が一気にモダンでスタイリッシュな空間へと引き上げられました。ドアノブなどの金物も一度取り外してから施工しているためシートの継ぎ目や隙間が全く見えず新品のドアを購入して付け替えたと言われても絶対に気がつかないほどの仕上がりです。
近年ではインターネットの通販などでダイノックやリアテックといった高品質なシートが一般の方でも手に入るようになり裏面にシールがついているためご自身で手軽にDIYができそうだと考えて挑戦される方も非常に多くいらっしゃいます。しかし建具のシート張りには道具の扱い方や素材の性質に対する深い理解そして何よりも数多くの現場をこなしてきた経験がものを言います。下地のプライマー処理を怠ったり空気を抜く力加減を間違えたり角の巻き込み処理が甘かったりすると数ヶ月でシートが剥がれてきてしまい結局はすべてのシートを剥がして業者に依頼し直すことになり余計な費用と時間がかかってしまうという失敗が後を絶ちません。
大多数の住宅に設置されている建具は表面に薄いシートが張られている構造になっておりますが長年使用していると必ず傷がついたり表面がめくれたりしてきます。建具の交換は大掛かりな工事になりますが今回ご紹介したようなシート張りであれば既存のドアをそのまま活かして非常に短い工事期間で驚くほど美しく新品同様に再生させることができます。ドアの傷や汚れが気になってきたお部屋の雰囲気をガラッと変えてみたいとお考えの方は確かな技術を持った職人によるシート張りリフォームをぜひご検討ください。現地への無料訪問調査にてドアの状態を確認しお客様の理想のインテリアに合わせた最適なシートをご提案させていただきます。どうぞどのような些細なことでもお気軽に松美装までご相談ください。皆様からのご連絡をスタッフ一同心よりお待ちしております。
まずはお気軽にお問い合わせください
無料
定休日日曜と祝日
こちらは弊社受付につながります。工事内容や金額等の詳細については担当者より折り返しご連絡させていただきます。
































